高尿酸血症とは
体内のエネルギー源や遺伝情報をつかさどる物質の原料となるもののひとつにプリン体というものがあります。このプリン体の老廃物が尿酸です。プリン体は誰しも体の中で生成されますが、プリン体を多く含む食品を摂取したり、体内でのプリン体産生が過剰になったり、尿に捨てられる量が減ったりすると、血液中の尿酸値が高くなり高尿酸血症となります。生活習慣のみならず、遺伝的な要素で高尿酸血症を起こす場合もあります。
高尿酸血症のみでは通常自覚症状はありませんが、尿酸が関節に沈着することで痛風と呼ばれる関節の痛みを引き起こします。また、痛風腎と呼ばれる腎機能障害や、尿管結石などを引き起こすとされています。
高尿酸血症は生活習慣の見直しで改善する場合もありますので、当院では食事運動療法を実施しつつ、必要に応じて内服薬もご提案させていただきます。